PPEシステム

はしご上での作業

ここで述べるはしご上での作業とは、移動はしごや固定はしごにてアクセスする場合を示します。
移動式、固定式、どちらの場合においても適切な保護システムを用いて登降しなければなりません。

< 注意 >
はしご上での作業では、作業者が気を失った状態で宙吊りになった場合など、作業者が危険な状態に陥った時に、素早く救助するために、必ずレスキューキット を用意しておかなければなりません。

D1/D2 固定はしご
常設されたはしごが設置された高所作業場は、2種類に分けられます。

D1 : はしごに沿って直径8mmのステンレスやスチールのライフラインが設置されています。
フォールアレスターのEN規格がシステムに適応するか確認してからライフラインに接続します。
このフォールアレスターを作業者が着用しているフォールアレストハーネスの胸部アタッチメントポイントに連結し、安全に登降できるようにします。

①ワークシェル ②ワークテック ③セーリエ ④コネクター ⑤ループアンカー ⑥SKCキット

⑦キットロッドL ⑧ビッグライフライン ⑨スパイロール ⑩トラバース ⑪エンドループ付ロープ

⑫SKR-2キット ⑬ファルコン ⑭スパローレスキューキット

 

 

D2 :はしごの上部に、はしごの長さに対応したリトラクタブルフォールアレスター EN 360 を設置し、C牽引用の紐を結んでおきます。
はしごに登る前に、牽引用の紐を引き、リトラクタブルフォールアレスターのコネクターを降ろして(図1)、
​作業者自身が身に付けているフォールアレスト ハーネス EN 361 の胸部または背部にあるアタッチメントポイントに連結します。
そうすることで作業者は、安全にはしごを昇り降りすることができます。(図2)

 

 

セーリエ 600 と セーリエ 700 のモデルにつきましては支点を確保をする際に、
両サイドともハーネスの胸部または背部のアタッチメントポイント EN 361 に連結して使用できます。(図3)
アンカーポイントには、EN 795 に準拠したスリング(テキスタイルアンカー)で支点確保した状態でカラビナと連結する必要があります。

 

 

D3/D4
伸縮はしごを使用して高所作業を行う場合について説明します。
持ち運び可能な伸縮はしごは保守点検や緊急時など、様々な状況において使用されることが多く、
その都度、適切な墜落防止装備を使用しなければなりません。
作業者は現場での危険度を常に認識し、高所作業台では安全な作業が行えないと判断した場合のみ、
伸縮はしごは使用されます。
掛けたはしごを安全に登降するために作業場よりも高い位置に、
テンポラリーライフラインを設置するか、リトラクタブルフォールアレスターを設置します。
テンポラリーライフラインの設置方法は以下となります。

D3:伸縮可能なポールの使用
作業者は伸縮可能のポールを使用して、大径フック付テンポラリーライフラインを設置します。
作業場よりも頭上にあるトラスなどの構造物をアンカーポイントとして、
そこにコネクターを引っ掛け支点確保を行います。
次に、はしごをテンポラリーライフラインの横にしっかり立て掛け、
作業者自身が身に付けているハーネスの胸部または背部のアタッチメントポイントにフォールアレスターを連結します。
登降するにおいて、作業者は常にフォールアレスターが自分よりも上部にあることを確認しながら作業を行わなければなりません。
フォールアレスターが自分よりも下部にある場合、落下率が高くなります。

D4:建物の中からアクセスする場合
作業者が建物の中にある柱や梁などからアクセスする場合、図4のようにアンカーで支点確保を行います。
また、図5のような支柱がない場合はトラバースを使用してアンカーポイントを設置します。
図4では、支柱部分にループを形成して支点確保を行い、吊り下ろしているロープ末端にウエイトと連結して張った状態で垂らします。
ウエイトが地上から数センチの位置で空中に停止するようにロープの長さを事前に調節しておきます。
作業者はロープの横にはしごを設置し、フォールアレスターと作業者の胸部アタッチメントポイントと連結します。
登降するにおいて、作業者は常にフォールアレスターが自分よりも上部にあることを確認しながら作業を行って下さい。